「敵を倒す」vs「体を整える」──西洋医学と東洋医学、医学哲学の違い
- 澤田みのり

- 1 日前
- 読了時間: 3分

こんにちは。
先日、私が所属している「日本国際薬膳師会」の総会で、特別講演会がありました。
登壇されたのは、日本東方医学会の会長・順天堂大学医学部講師の長瀬眞彦先生。
講演の内容は、西洋医学と比較して東洋医学とはなにか? という基本的な内容でしたが、新たな気づきがたくさんあってとても面白かったです。
中医学を学ぶ身として、改めて自分たちが学んでいる医学の視点の違いを認識できた時間でした。
西洋医学と東洋医学の違い(1)冷やす薬はいっぱいあるのに、温める薬は?
印象的だったのが、西洋医学と東洋医学における「冷え」への対処の違い。
西洋医学では、ロキソニンやカロナールなど、「冷やす」「抗炎症」という観点の薬がたくさんある一方で、「温める」という薬は温湿布くらいしかないのだそう。
それと比較して、東洋医学は「冷え」に対処する方法がたくさん。
温熱性の食材で体を内側から温めたり(薬膳)、生活習慣を工夫した養生法を実践したりなど、さまざまなアプローチがあります。
西洋医学は「症状」を見て対処し、東洋医学は「体全体」を見て対処するところから、この違いが生まれてくるのかな〜と思いました。
▼西洋医学と東洋医学のアプローチ比較
西洋医学と東洋医学の違い(2)「病気と健康」をどうとらえるか
もうひとつ印象に残ったのが、「病気と健康」のとらえ方の違いです。
西洋医学は病気を「敵」ととらえ、「治さないと健康になれない」という視点をもつのだそうです。
それに対して東洋医学は、「健康と病気に明確な境目がない」と考えます。
健康と病気は一続きの状態のなかにあるため、「健康に過ごすことで病気が治っていく」ととらえると、先生はお話されていました。
「健康に過ごすことで病気が治っていく」というのは、まさに “養生” ですよね。
疲れやすい体質に合わせて 「補う食材」を摂ったり、生理痛対策でお灸を取り入れたり。
こうした日々の養生の積み重ねを通して、体が本来の状態に戻っていく──そのプロセス自体が治療となっています。
同じ「治す」という言葉も医学によってとらえ方が異なり、それゆえアプローチも異なる。その違いを活かして、西洋医学と東洋医学の両方からアプローチできる現代はとても恵まれた環境だと改めて感じました。
「西洋医学だけで治す!」「漢方だけで治す!」と偏ってしまうのは、せっかくの機会を活かせずもったいないですね。
▼医学哲学の根本的な違い
同じ学びでも、角度が変わるから面白い
一度学んだことでも、さまざまな立場の専門家の知恵・知識に触れる。そのようにして、別の視点を得られる──「学び続ける」とはこういうことだと、改めて実感しました。
これからも知識をブラッシュアップして、東洋医学や健康に興味がある方の参考になれるように頑張ります☺️
国際薬膳師の資格を取りたい方向けの講座も開催していきたいのです。
それに向けて、いろいろと構想を練っています🧠
思いを形にできる日が楽しみです❤️🔥
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