おはようございます! 国際中医師・ピラティス講師の澤田みのりです。
前回の記事(『【7分中医学】夏バテ対策!夏の水分補給、それで合ってる?』参照)では“夏の水分補給”について紹介しました。
今回は水分補給に限らず、食材や過ごし方についてお伝えしていきます。
《クーラー冷えには緑茶じゃなくて◯◯》
前回は、夏の水分補給は渇きには水・暑さには緑茶がいいとお伝えしました。
でも、暑い夏だからこそクーラーが効いた室内で身体が冷えてしまうこともありますよね。
そんなときにおすすめしたいのは、紅茶やプーアル茶です。
どちらも温性の性質をもち、身体を温めてくれます。
《薬膳ってなに?》
“薬膳”と聞くと、漢字のイメージから「薬っぽい感じで苦そう」というイメージをもたれる人もいるようです。
でも実際はそんなことはありません。
なかには漢方薬に使われるような本格的な中薬を使うこともありますが、スーパーなど身近で手に入る食材でもつくれます。
なので、普段の食事のように美味しく取り入れることができるのです。
このように言ってしまうと普段の食事との違いがわからず、混乱してしまう方もいるでしょう。
薬膳は、健康維持や病気の予防などを目的とし、食材がもつ性質を活用して体質に合わせて考えてつくるものです。
《夏におすすめの薬膳食材》
ではさっそく、それぞれの体調や体質に合った身近な食材を紹介いたしましょう。
暑くて仕方ないなら、ゴーヤ・きゅうり・トマトなどの夏野菜、スイカ・メロン・マンゴーなどの夏の果物やりんご・キウイフルーツもおすすめ。
水分の摂り過ぎやむくみなどがあるなら、緑豆・もやし・春雨・冬瓜・きゅうりなどがおすすめ。利尿作用で余分な水分を排泄する働きがあります。
汗をたくさんかいたなら、トマトやレモン・ザクロ・梅干しなどがおすすめ。酸味には収斂作用があり、汗のかきすぎによる渇きから守る働きがあります。
胃腸を健やかにするなら、しょうがやシソ・柑橘類がおすすめ。巡りをよくし、汚れをとる働きがあります。
体力不足を補うなら、ご飯(お米)・芋類・鰻・鮭・南瓜・桃などがおすすめ。特に桃は潤いを生む働きももち、水分不足にも一役買ってくれます。
《夏の養生・過ごし方》
胃腸が弱ると夏バテしやすくなってしまいます。
なのでまず大切なのは、胃腸を守ること。
以下の注意が必要です。
冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎ
水分の摂り過ぎ
冷たいものを摂ったあとは温かい飲み物を飲んだり、水だけでなく夏野菜などの水分が多い食材を摂り入れたりして工夫しましょう。
また、たくさん消耗して疲れたら、暖かくして休むことも大切です。
なにも、暑いなかで暖房をつけたり冬のような格好をしたりするのを求めているわけではありません。
暖かい湯船に浸かったり、クーラー冷えしすぎないように半袖を着て肩を覆ったりするくらいでいいのです。
身体は寒い環境よりも、暖かい環境のほうがよく巡ります。
滞りは疲れのもと。よく巡らせ、疲れがとれやすい環境をつくってあげるのが大切なのです。
《最後に》
中医学では、イライラやストレスは身体に熱を生むと考えます。
なので気持ちを落ち着かせるのも、内側からの暑さ対策に必要です。
自分なりのストレス発散法を見つけて、上手にリフレッシュできるといいですね。
ちなみに私の最近のリフレッシュは刺しゅうです😆
イライラは、身体の陰陽のバランスが崩れている状態。
指先は陰陽が交差する場所なので、手芸や楽器演奏など、手先を使うリフレッシュ方法もおすすめですよ。
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暦上は秋になりましたが、まだまだ蒸し暑い日が続いています。
夏を少しでも快適に過ごすためのヒントにしていただけたら幸いです。
🌿
中医学に興味はあるけど敷居が高いと感じている人、まさにいま勉強しているけど、難しくてつまずいている人……そういった人のお役に立てたら幸いです。
今後も記事を充実させていくので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
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